飛んで火に入る夏の蟲

Archive: 2020年03月  1/1

余寒

水切つて束子に残る余寒かなみづきつて たはしにのこる よかんかな...

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古ひひな掻傷ほどの目の笑めるふるひひな(古雛) かききずほどの めのゑめる...

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雛(二)

雛の燭水子の夢を点しけりひなのしよく みづこのゆめを ともしけり...

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いぬふぐり

星つぶの鈴ふりあひていぬふぐりほしつぶのすず ふりあひて いぬふぐり...

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啓蟄

啓蟄の土に嘴刺し群鴉けいちつの つちにはしさし むれがらす○啓蟄(けいちつ)毎年私に訪れる悪夢の3節気「大寒」「立春」「雨水」(1月20日~3月4日)が昨日で終わり、今日から「啓蟄」に入ります。さらば、季節性感情障害。。。。。w啓蟄は、三文ハイジン火蛾にとっても、鬱屈の穴から這い出す時期が到来したことを示す節気なのです。あ、そうそう、穴から這い出すと言えば、「蛇穴を出づ」「蜥蜴(とかげ)穴を出づ」「地虫穴を出づ...

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啓蟄(二)

蜥蜴穴をいでてしの字に甃のうへとかげあなを いでて「し」のじに いしのうへ...

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啓蟄(三)

蟇いでて空の青さに気絶せりひきいでて そらのあをさに きぜつせり○昔むかし、杣道の真ん中に漬物石ぐらいのヒキガエルがいて、それをまたぐことができずに引き返したことがありました。ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィ(゚Д゚ノ)ノ...

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たくあんと番茶をよばれ梅の家たくあんと ばんちやをよばれ うめのいへ...

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梅(二)

あひ触れしままの枝垂や紅白梅あひふれしままの しだれや こうはくばい○涅槃(ねはん)今日、陰暦2月15日は釈迦牟尼が入滅した日です。――そこで尊師は修行僧たちに告げた。--- 「さあ、修行僧たちよ。お前たちに告げよう、『もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成なさい』と。」 これが修行をつづけて来た者の最後のことばであった。――(中村元訳『ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経』岩波文庫)...

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梅(三)

紅梅やパアパと呼ばるおままごとこうばいや パアパとよばる おままごと○谷内六郎さんの絵本に出てくるような昭和のママゴト遊びの動画を探してみましたが、時間がなくて見つかりませんでした。    ●代わりの動画 → キンチョウ CM 金鳥 不快害虫 ままごとシリーズ...

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梅(四)

音割れのチャイムを鳴らし梅花村おとわれの チャイムをならし ばいくわそん○あの日から9年東日本大震災で亡くなられた方々及びご家族の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。...

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山焼く

山焼かるカルストの岩諸共にやまやかる カルストのいは もろともに○バード忌ジャズのアルトサックス奏者、と言うよりも、ジャズの革命家、チャーリー・パーカー(愛称「バード」)の祥月命日です。1955年3月12日没。享年34。彼の演奏時の音の速さは、陸上競技に例えれば100mを8秒台で走るようなもので、まさに天才中の天才でした。そして、その記録はいまだに破られておりません。1952年9月の即興演奏とそれを採譜した画像の動画で...

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春雷

春雷が平手でたたき夜の海しゆんらいが ひらてでたたき よるのうみ...

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春雷(二)

春雷や闇に人形春子彳つしゆんらいや やみににんぎやう はるこたつ...

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枝垂桜(しだれざくら)

バサマ等のお堂を隠し紅枝垂バサマらの おだうをかくし べにしだれ○こういった念仏堂はすっかり姿を消してしまいました。現代のバサマ等は嫁の悪口なんかをどこで喋っているんでしょうか。...

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卒業

袴ブーツぎゆぎゆつと鳴らし卒業すはかまブーツ ぎゆぎゆつとならし そつげふす○卒業式お城下(松山)の大学・短大はすべて中止のようです。掲句は以前に姪っ子から聞いた話を思い出して作ったもの。「歩くたんびにブーツがギューギュー言うてめっちゃ恥ずかしかったんよ」...

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椿

森の池椿の首のあまた浮くもりのいけ つばきのくびの あまたうく○彼岸入りです。...

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椿(二)

椿落つ一つ三つ三つまた一つつばきおつ ひとつみつみつ またひとつ...

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山笑ふ

勃起してきたと寝釈迦の山笑ふ「ぼつきしてきた。。。。。」と ねしやかの やまわらふ○寝釈迦の山とは、釈迦涅槃像のシルエットを持つ山並みのことです。...

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彼岸

ぼたもちをどうでも食へと彼岸婆ぼたもちを どうでもくへと ひがんばば○太陽が真東から昇り、真西(極楽浄土)に沈む彼岸の中日です。...

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白子

生白子あつけらかんの死のうまきなましらす あつけらかんの しのうまき...

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春炬燵

等身大人形二体春炬燵とうしんだいにんぎやう にたい はるごたつ...

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蒲公英(たんぽぽ)

海に耳澄ます廃家や鼓草うみにみみすます はいかや つづみぐさ○彼岸明けです。○蒲公英(たんぽぽ)「たんぽぽは最も代表的な春の野の花だが、これが不思議に万葉以下、古代、中世の短歌に詠まれていない。近世も、主として天明以降に、俳諧に詠まれている。 (中略) 鼓草ともいうのは、地上に生じた形が鼓面に似ているからで、その鼓の音を連想して、子供がタンポポとかテテポポとか言い出したのだ。そのウィットに富んだ命名が、...

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竜天に登る

龍天に昇るサイレン鳴り止まずりゆうてんにのぼる サイレン なりやまず...

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春の土

野鴉のまろびて羽搏つ春土かなのがらすの まろびて(転びて)はうつ しゆんどかな...

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鳥帰る

帰りなんいざ鳥どもは北を向きかへりなんいざ(帰去来兮) とりどもは きたをむき○今日は弥生(陰暦3月)の3日。旧ひな祭です。...

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鳥雲に入る

たなびけるけぶりとなりて鳥雲にたなびける けぶりとなりて とりくもに...

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初桜

梵鐘の音のをんをん初ざくらぼんしようの おとのをんをん はつざくら...

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春雨

城山の翠を透かし春雨傘しろやまの みどりをすかし はるさめがさ...

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花すみれ鉄路の石の隙間よりはなすみれ てつろのいしの すきまより...

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春泥

春泥が春泥押して場末坂しゆんでいが しゆんでいおして ばすゑざか○国内における道路の舗装率が100 %に近い現在では掲句のようなぬかるみに遭遇することはありませんが、少し前までは(少し?)当たり前の風景でした。...

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