飛んで火に入る夏の蟲

Archive: 2019年08月  1/1

空蟬

そこはかとなく空蟬に透きて森そこはかとなく うつせみにすきて もり...

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片蔭

片蔭にハモニカ鳴らし傷痍兵かたかげに ハモニカならし しやういへい○今日揚げた「浴衣」の句、このブログで10回以上推敲しましたが決まりませんでした。取り下げます。...

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旱(ひでり)

肥溜の上澄み板となる旱こえだめのうはずみ いたとなる ひでり○あれ?そう言えば、肥だめ、見なくなりましたね。あの甘い肥やしの匂い、そして、天秤棒で肥桶(こえたご)を運ぶ農夫の姿は田園風景に不可欠のものでした。それと、鈴木清順監督の傑作『けんかえれじい』では肥だめの中で乱闘する壮絶な場面がありました。あれは実に臭いシーンでした。...

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朝蟬の一つたちまち蟬しぐれあさぜみのひとつ たちまち せみしぐれ...

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蟬(二)

おやけふは件の蟬が苦にならぬおや けふは くだんのせみが くにならぬ...

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蟬(三)

空蟬に寄り添ふ蟬の骸かなうつせみに よりそふ せみのむくろかな○広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式の日です。...

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天の川

銀河濃し銀河の塵のわれの目にぎんがこし ぎんがのちりの われのめに○旧暦の七夕とお盆今年の8月7日は、なんと旧暦の7月7日です。一月遅れの七夕と旧暦の七夕がぴったり一致しました。と言うことは、一月遅れのお盆も旧暦のお盆と同じ日ということになりますね。つまり、今年の8月15日は旧暦の7月15日です。だからこの日は満月です。旧暦の時代は、この満月(盆の月)の明かりのもとで盆踊を行っていました。...

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立秋

廃坑やけさの蟬鳴くけさの秋はいかうや けさのせみなく けさのあき○暦の上では、今日から秋です。...

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灼くる

常照院殉邦義勲居士の墓灼けりじやうせうゐんじゆんぱうぎくんこじ の はかやけり○長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典の日です。...

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草いきれ

草いきれ廃寺の瓦より落ち来くさいきれ はいじのかはらより おちく...

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岐阜提燈

岐阜提燈かの世の色を闇に溶くぎふぢやうちん かのよのいろを やみにとく...

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墓参

とほく来て居留守の墓を参りけりとほくきて ゐるすのはかを まゐりけり...

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門火

リカちやんを二つ立たせて門火焚リカちやんを ふたつたたせて かどびたき...

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施餓鬼

お施餓鬼や冥きにゆれる水あかりおせがきや くらきにゆれる みづあかり...

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八月 盆の月

八月や鉄砲持つて征かんならんはちぐわつや てつぱうもつて ゆかんならん海鳥の悲鳴を照らし盆の月うみどりの ひめいをてらし ぼんのつき○8月15日季語は「終戦記念日」。子季語は、「終戦の日」、「敗戦の日」、「終戦日」、「敗戦日」、「終戦忌」、「敗戦忌」、「八月十五日」。いちばんしっくりとくる季語は「八月十五日」です。しかし、「八月十五日」は9音ですから残り8音で俳句を作りあげるのは至難の業です。掲句は、文語体...

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精霊舟

盆舟に火のつけられし池心かなぼんぶねに ひのつけられし ちしんかな...

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生身霊

来年は居りまつせんと生身霊「らいねんは をりまつせん」と いきみたま○生身霊(いきみたま)新盆ではないお盆に、長命の尊属(生身霊)を祝福し、饗応します。お爺ちゃんやお婆ちゃんにご馳走をしたり、贈り物をしたりすることですから、「生身霊」という言葉を知らなくても、どなたもなされていることです。あ、お盆の句は、あと一つ二つ続けます。...

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踊(をどり)

踊下駄笛の息つぐとき鳴らしをどりげた ふえのいきつぐとき ならし...

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手窓より入りて奥間へ盆の蝶てまどよりいりて おくまへ ぼんのてふ○新年の句は2つも作れば厭きてしまいますが、お盆の句は延々と作り続けることができます。でも、これぐらいにしておきましょう。...

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炎天

炎昼や真横に動くカラスの眼えんちうや まよこにうごく カラスのめ○あと10日ほどで仲秋(陰暦8月)となり、あとひと月ほどで曼珠沙華が咲くというのに、いまだに晩夏の句を揚げております。w○下のコマ絵は、私のつれあいが紙粘土でこしらえたスイカ、ナスビ、キュウリです。スイカの直径は2cmぐらい。――なにかの行事に使ったようです。...

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炎天(二)

持て余すわが屹立や炎天下もてあます わがきつりつや えんてんか○若い頃のことですので。。。。。...

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炎天(三)

砂山は無音夏日は金属音すなやまはむおん なつびはきんぞくおん○藤圭子の七回忌です。    ●過去記事 → 蟬(又)(夏)...

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炎天(四)

こみあげしもの炎天の路地に凍つこみあげしもの えんてんの ろぢにいつ○皆さまの失笑を承知の上で、盛夏の季語「炎天」に厳冬の季語「凍つ」を重ねました。...

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端居

厠へとをんな端居を通りぬくかはやへと をんな はしゐをとほりぬく○端居(はしゐ)「夏の夕方など、涼味を求めて縁端に出て、くつろいでいること。」(山本健吉『基本季語五〇〇選』講談社)○地蔵盆今日8月24日は地蔵菩薩の縁日で、この日に地蔵を祭る行事が地蔵盆です。お地蔵さまは子供大好き菩薩なので、地蔵盆はたいてい子供中心に行われます。私は地蔵盆の句を用意して今日に備えていたのですが、記事の作成段階で致命的な瑕...

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納涼(すずみ)

かたつぽの下駄は裏向き涼み台かたつぽの げたはうらむき すずみだい...

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晩夏

エンジンを切ればかんかん鳴る晩夏エンジンをきれば かんかんなる ばんか...

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晩夏(二)

夏了るメトロノームの針折れてなつをはる メトロノームの はりをれて...

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茗荷の子

武満徹の苦味を残し茗荷の子たけみつとほるの にがみをのこし めうがのこ○ミョウガの甘酢漬け、最高ですよね。ナスとミョウガの塩水漬け、これもなかなか♪    ●テレビドラマ 波の盆 → 武満徹/波の盆 1983    ●波の盆 → 武満徹:波の盆...

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夕焼

一点の日と一線の海 夕焼いつてんのひと いつせんのうみ ゆやけ○『点と線』なんちゃって。w...

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星月夜

星月夜吾を吸ひあげて吸ひつくせほしづくよ あをすひあげて すひつくせ○星月夜月のない新月のころの秋の夜、満天の星の燦めきを称えて星月夜と言います。今日は旧暦の8月1日だからまさに仲秋の新月。お天気が良ければ星月夜です。お天気が良ければ、ね。。。。。...

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線香花火

手花火の消えて廃市の水の音てはなびのきえて はいしのみづのおと...

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