飛んで火に入る夏の蟲

Archive: 2019年07月  1/1

梅雨(三)

雨筋の太きを流し梅雨の傘あますぢの ふときをながし つゆのかさ...

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梅雨(四)

梅雨晴の雫や瑠璃の地球玉つゆばれのしづくや るりのちきうだま...

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五月雨(さみだれ)

さみだるる大路に水輪ちりばめてさみだるる おほぢにみづわ ちりばめて...

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五月雨(二)

五月雨や雲かとまがふ遠雪嶺さみだれや くもかとまがふ とほゆきね○「雪嶺」は冬の季語ですが、夏の季語「五月雨」を「や」で切っているので、ここでは風景的意味しか持ちません。もっともこれは俳句結社的な言い訳をでっち上げただけであって、―― そもそも詩の表現技法にタブーなど存在しないと考えている私は、一句の中に季語が二つあろうが三つあろうがまったく意に介しません。...

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目ひらきて鰺捌かるを待ちてをりめひらきて あぢさばかるを まちてをり...

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夜雨聴く我一匹と蠅一人よさめきく われいつぴきと はへひとり○サッチモ忌ジャズの巨星、ルイ・アームストロング(Louis Armstrong)の祥月命日です。1971年7月6日没。享年69。    ●こちら → Vietnam war - What a wonderful world - Louis Armstrong○コマ絵は、ハンゲショウ(半夏生)とキキョウ(桔梗)。...

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風薫る

薫風と妊婦と乗り来一輛車くんぷうと にんぷとのりく いちりやうしや...

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青葉

青葉てふボロギレ海へ垂れてをりあをばてふボロギレ うみへたれてをり○重信忌芭蕉、蕪村の次に私が敬愛するハイジン、高柳重信の祥月命日です。1983年7月8日没。享年60。  身をそらす虹の  絶嶺      処刑台  燈台の  青き喘ぎの  雷雨かな...

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夏木立

首吊の輪つかを垂らし夏木立くびつりの わつかをたらし なつこだち...

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暑さ

女体より転げて離る暑さかなによたいより ころげてさかる あつさかな...

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百合

鬼百合に鬼の匂ひの優しかりおにゆりに おにのにほひの やさしかり...

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百合(二)

月饐る百合の蕾を勃たせつつつきすえる ゆりのつぼみを たたせつつ...

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雷(かみなり)

死とはこの闇か雷のあとしとはこのやみか らいのあと...

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夏服

支那蕎麦をどしんと置けりアッパッパしなそばを どしんとおけり アッパッパ...

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登山

登山汽車マルグリットの目に油煙とざんぎしや マルグリットの めにゆえん...

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麦酒

ビール干す水平線を傾けてビールほす すいへいせんを かたむけて...

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日日草

歳とらぬ写真のをんな日日草としとらぬ しやしんのをんな にちにちさう○朝、初蟬を聴きました。...

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焼酎(せうちう)

千手観音千のカップでカストリをせんじゆくわんおん せんのカップで カストリを...

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鱧(はも)

釣られ鱧舟綱咬みて狂ひをりつられはも ふなづなかみて くるひをり...

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雲の峰

雲の峰あまたの死者を打重ねくものみね あまたのししやを うちかさね○私には積乱雲がそのように見えるときがあります。...

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雲の峰(二)

どでんと山どでんどでんと雲の峰どでんとやま どでんどでんと くものみね...

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網戸

路地裏の網戸に透けて地獄絵図ろぢうらの あみどにすけて ぢごくゑづ...

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梅雨明

女生徒の図書館占拠梅雨あがるぢよせいとの としよくわんせんきよ つゆあがる○夏休みになってから図書館はJKでいっぱい。彼女等が同席を嫌がる場所を忖度し、そこを避けて自分用の座席を確保するのはとても困難。。。。。...

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羅(うすもの)

羅のつつみてゆかし嗄れ声うすものの つつみてゆかし しやがれごゑ...

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羅(二)

うすものや絞めたきほどに長き首うすものや しめたきほどに ながきくび...

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極暑

ゲートルを捲かれ極暑の軍人墓ゲートルをまかれ ごくしよの ぐんじんぼ○松山大空襲の日近所のお婆さんですが、シルバーカーというのか手押し車というのか、それを押して我が家の前の道を毎日散歩されている方がいらっしゃいます。半年前にばったり出会って立ち話をしたときは97歳とおっしゃっていました。でも、頭はしっかりしているし、足腰もそれほど弱っているようには見えません。たまに私に対して「兵隊のときはどこにおりん...

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香水

香水十滴ひつつめ髪に紅をさしかうすいじつてき ひつつめがみに べにをさし○土用の丑です。...

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昼寝

だらり寝の仔犬をずらし三尺寝だらりねの こいぬをずらし さんじやくね○家の中でいちばん涼しい場所は犬が昼寝をしているところです。台所の勝手口とか。w...

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昼寝(二)

お昼寝やをんなにもある臍の胡麻おひるねや をんなにもある へそのごま○白いゴーヤ昔、クールビズという言葉もなかった時代、夏は短パンとランニングで出勤していた豪傑の先輩がいました。この先輩、いまではすっかりお爺さんになってしまいましたが、昨日、自分で栽培した白いゴーヤを持ってきてくれました(下のコマ絵)。先輩曰わく、普通のゴーヤは、雑種の花粉(?)を虫が運んでくるから緑色になる。そこで、虫を寄せつけな...

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熱帯夜

しののめになほ蠢きて熱帯夜しののめに なほうごめきて ねつたいや...

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日焼

日焼子の剥き出しの尻の白さかなひやけしの むきだしのしりの しろさかな...

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