飛んで火に入る夏の蟲

Archive: 2019年03月  1/1

猫の恋(二)

吶喊す牡猫恋を成就してとつかんす をすねこ こひをじやうじゆして...

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春雷

立呑みの酒徒みな黙し春の雷たちのみの しゆとみなもだし はるのらい...

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立呑みの卓にガラスの雛まろびたちのみのたくに ガラスのひな まろび(転び)...

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雛(二)

モボモガの笑みを知らずや昭和雛モボモガの ゑみをしらずや せうわびな...

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雛(三)

雛仕舞ふて人形茉莉子だけの部屋ひなしまふて にんぎやうまりこだけのへや○俳諧師見てきたような嘘を詠み○球体関節人形興味のある方だけどうぞ。    ●こちら → 四谷シモン + 澁澤龍彦 1 (2007)    ●こちら → 四谷シモン + 澁澤龍彦 2 (2007)...

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蛇穴を出づ

蛇穴を出づ何といふ空の青へびあなをいづ なんといふ そらのあを○今日から啓蟄です。...

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春の雪

淡雪やカキと鳴らして女下駄あはゆきや カキとならして をんなげた○アナクロすぎる.....。(>_...

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東風(こち)

捨船や入日を磨く鰆東風すてぶねや いりひをみがく さはらごち...

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水温む

水温むそして水面の空景もみずぬるむ そしてみなもの くうけいも...

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初午

初午やカップ酒添ふる狐ずしはつうまや カップしゆそふる きつねずし○アナクロすぎる.....。(>_...

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初午(二)

初午の鳥居を抜けて狐面はつうまの とりゐをぬけて きつねめん○東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。...

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山笑ふ

山笑ふ真下で海の笑ひをりやまわらふ ましたでうみの わらひをり○バード忌今日は、アルトサックス奏者、チャーリー・パーカー(愛称「バード」)の祥月命日です。1955年3月12日没。享年34。まさに天才中の天才でした。これは興味のある方だけどうぞ。    ●こちら → Charlie Parker, Coleman Hawkins & Lester Young , in "Ballad" and "Celebrity", Tv Special, 1950.先にコールマン・ホーキンズのテナーソロがあって、それ...

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鰆(さはら)

沖の日にみな溶けゆけり鰆舟おきのひに みなとけゆけり さはらぶね○どうしましょ明日からのコマ絵(写真)がなくなりました。撮りに行く時間もありません.....。(>_...

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春の水

春の水孕みて春の水生めりはるのみづはらみて はるのみづうめり...

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春の水(二)

春水に泡の粒吐きクラムボンしゆんすゐに あわのつぶはき クラムボン○やまなし最近は宮澤賢治を読んだりもしています。    ●こちら → 朗読「やまなし」宮沢賢治でも、この童話って本当に面白いのでしょうか。子どもたちの正直な感想を聞いてみたいものです。...

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水草生ふ(みづくさおふ みくさおふ)

水底の水草を隠し水草生ふみなそこの みくさをかくし みくさおふ○春の雷真夜中、春雷が鳴り続けました。その轟音に家が揺れました。...

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水草生ふ(二)

水草生ふ微かに水を濁しつつみくさおふ かすかに みづをにごしつつ...

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彼岸

彼岸てふ場所に吾のゐぬ彼岸かなひがんてふばしよに あのゐぬ ひがんかな○彼岸入りです。○恢復1月下旬から発症していた季節性感情障害が24節気の「啓蟄」に入ったとたん恢復しました。これまでの苦しみが嘘のようです。...

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鳥雲に入る

雲に鳥池心の舟は腹みせてくもにとり ちしんのふねは はらみせて...

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帰る雁(かへるかり)

白雲の深みに沈む帰雁かなしらくもの ふかみにしづむ きがんかな○雁の列10月。大空に、北から渡来した雁の列。3月。越冬を終えて北へ帰る雁の列。子どもの頃は毎年この二つを見つけていたのですが、高校生になってから今日まで、どっちも見たことがありません。だから、記憶の雁を575にするばかりです。...

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涅槃

涅槃絵図みな号泣を競ひあふねはんゑづ みながうきふを きそひあふ○今日は春分の日。彼岸の中日。そして旧暦2月15日の今日は釈迦牟尼の入滅した日です。...

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雲雀

田雲雀や立ちて寂びゆく軍人墓たひばりや たちてさびゆく ぐんじんぼ...

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雲雀(二)

朝帰り雲雀の声の容赦なきあさがへり ひばりのこゑの ようしやなき...

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母子草

ゆきすぎてのちにそれかと母子草ゆきすぎてのちに それかと ははこぐさ○彼岸明です。...

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如月

きさらぎや小さき者の小さき死きさらぎや ちひさきものの ちひさきし...

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朝霞大富士の裾太らするあさがすみ おほふじのすそ ふとらする...

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椿

杣道に緋を腐らせて落椿そまみちに ひをくさらせて おちつばき...

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椿(二)

大牛の背にどしと落つ椿かなおほうしの せにどしとおつ つばきかな○牛この句は、子どもの頃の記憶を基にしたものです。小川を見下ろす細道の横に椿の大木が立っていて、下陰に牛が繋いでありました。その牛に、高いところから赤い椿がボロボロと降るのです。牛は一向に無頓着。当時は道の真ん中に牛が立っていても少しも恐ろしくありませんでした。通り過ぎるたびに、大きな鼻の頭を撫でてやったものです。それほど柔和な家畜でし...

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春蘭

春蘭の息吹に翳したなごころしゆんらんの いぶきにかざし たなごころ(掌)○道造忌詩人立原道造の80年目の命日です。1939年3月29日没。享年24。私が高校生のとき、自発的に暗唱した最初の詩がこれでした。いまでもソラで言えます。が、そのことが恥ずかしい.....。    ●こちら → のちのおもひに/立原道造...

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木の芽

木の芽して昼酒またも句を逃すこのめして ひるざけまたも くをのがす...

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竜天に登る

鳴りやまぬ柱時計や龍天になりやまぬ はしらどけいや りゆうてんに...

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