飛んで火に入る夏の蟲

Archive: 2018年01月  1/1

初茜

初あかね闇の罅より滲みいづはつあかね やみのひびより にじみいづ...

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手毬

手毬唄娘さらふて首はねててまりうた むすめさらふて くびはねて...

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福笑ひ

福笑ひ水子の顔に目鼻なくふくわらひ みづこのかほに めはななく...

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姫始

耳つけて聴く心音や姫はじめみみつけて きくしんおんや ひめはじめ...

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北風

夕北風大濤しぶき打ち振り来ゆふきたかぜ おほなみしぶき うちふりく...

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狐火

妻眠りをり狐火を吐きゐつつつまねむりをり きつねびをはきゐつつ...

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冬の川

水黒むまで澄みにけり冬の川みづくろむまで すみにけり ふゆのかは...

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成人の日

髪結ひて来よ成人の日の水子かみゆひてこよ せいじんのひのみずこ...

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冬の月

森一つあらひざらひに冬の月もりひとつ あらひざらひに ふゆのつき...

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初年兵入営

初年兵ハアと答へて撲たれをりしよねんへい ハアとこたへて うたれをり「初年兵入営」は70年以上も前に消滅した季語である。その季語で一句作ってみた。古参兵の初年兵苛めについては小説(例えば『真空地帯』)や映画(例えば『兵隊やくざ』)で知るのみである。1941年発行の『俳諧歳時記(冬の部)』(改造社)では、「初年兵入営」について「徴兵検査に合格したものが、いよいよ兵営に入つて兵役に服するのを言ふ。もとは十二月...

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十日戎

十日ゑびす杜に割鐘演歌鳴るとをかゑびす もりに われがねえんか なる...

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冬銀河

いま嗚咽したのは俺か冬銀河いま をえつしたのはおれか ふゆぎんが...

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冬の雲

はらわただらり冬雲のでんでろりんはらわただらり ふゆぐもの でんでろりん本ブログにおいては、自句を「ハイク」と書き、「俳句」とは書きません。「俳」の字の意味するものが、私の目指す詩趣にそぐわないからです。「少女マンガ」が「少女漫画」と表記されたら違和感を覚えますよね。それと同じです。また、「句を作る」とは言いますが、「句を詠む」とは言いません。やはり「詠」の字に違和感を覚えるからです。私は、「芸」、...

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冬の山

冬山や隠れ里めく過疎の村ふゆやまや かくれざとめく かそのむら...

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冴ゆる

冴ゆる夜の靴音どこへ運ばうかさゆるよの くつおと どこへはこばうか...

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雪催ひ

海坂や日の香の残る雪もよひうなさかや ひのかののこる ゆきもよひ...

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浅川マキの死   ゆきゆきてゆきゆくゆきのぜうどかな「行きゆきて行きゆく雪の浄土かな」と読んでください。「ぜうど」は「じやうど」と書くべきかも知れませんが、そもそもジョウの旧仮名表記は難しいと聞いていますので、それにジョウじて「ぜうど」としておきます。それにしても、なんと通俗的なハイクでしょう。。。。。「つきづきにつきみるつきはおほけれど」とか「あかあかやあかあかあかやあかあかや」のフレーズとそっ...

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雪(二)

雪降れり音なき鈴を鳴らしつつゆきふれり おとなきすずを ならしつつ...

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雪(三)

街燈のそこだけ雪のしららかなぐわいとうの そこだけゆきの しららかな...

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雪(四)

街騒の一つに雪の閑さやがいさうのひとつに ゆきのしづかさや...

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雪(五)

ぬばたまの闇より飛び来雪の針ぬばたまの やみよりとびく ゆきのはり...

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雪(六)

少年の嗚咽をくるみ雪吹雪せうねんの をえつをくるみ ゆきふぶき...

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雪(七)

降る雪や眼窩に溜まる歯の疼きふるゆきや がんくわにたまる はのうづき...

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凍る

ホームレスの面々いづこ街路凍つホームレスの めんめんいづこ がいろいつ...

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冬の蠅

地球儀のカリブの海の冬の蠅ちきうぎの カリブのうみの ふゆのはへ...

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雪女郎

とらまへて紅差しやらむ雪をんなとらまへて べにさしやらむ ゆきをんな...

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雪女郎(二)

雪女幼児号泣恐怖症ゆきをんな えうじ がうきふ きようふしやう...

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雪女郎(三)

ウインドーの緋靴に見とれ雪をんなウインドーの ひぐつにみとれ ゆきをんな...

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凍蝶

また一つ落つ凍蝶や岩庇またひとつおつ いててふや いはびさし...

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凍蝶(二)

凍蝶に零下三度の夢崩るいててふに れいかさんどの ゆめくづる...

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凍蝶(三)

落としたる翅と添寝をして凍蝶おとしたる はねとそひねをして いててふ...

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