eye

2018/07/12

kwaga 20180708 (4)


垂れさがる蔓にもつれて蛇雌雄

たれさがる つるにもつれて へびしゆう




○盗作ハイク

次は、亡父が小学生のとき、夏休みの宿題として提出したハイクである。

蚊に困る蚊もまた困るウチワかな

担任に見せたら、「うーむ。人間の気持と蚊の気持(?)の両方を的確に捉えている....。お前は天才だ!」と絶賛したそうである。
父はこの句が大の自慢で、先生から褒められた話を、機会あるごとに誰彼なしに話した。
私も小学生のときは健全(文学とは無縁)な少年だったので、父からこの話を聞くたびに「お父さんは偉いなあ」と素直に感心したものだ。

しかし、時が立ち、このハイクのことはいつの間にか忘れてしまった。

つい先日のことである。
正岡子規の『俳諧大要』を読んでいたら、突然、ある箇所で目が釘付けになった。
下のシャシンをご覧ください。

子規の『俳諧大要』は明治28年の執筆である。当然、父は生まれていない。
ということは、「蚊に困る」の句は盗作だったのだ。
私は、しばらく笑いが止まらなかった。

ありがとう、お父さん。
死んだ後も息子を笑わせてくれて....。


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